アイの季節

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アイの季節かやってきました。
アイ、別名バリコ
私の好物です。
魚そのものは臭くってどうしてこれがおいしいの?って思うような魚なのですが天日干しにすると臭みがうまみに一変するのですよ。

作り方は簡単。
1、背開きする(頭を真ん中で割るのが難しい方は切り落としてもいいですよ。)
魚を開く時にむきに注意してください。骨のついていないほうを手前にして頭が左に来るほうが体裁が良いです。私のは反対向き(汗)
2、塩を振る(やや濃い目のほうがよいかと)
3、1時間程度おく そのときに臭い汁が出てくるので網の上においておくか、斜めにしたまな板の上に置き、汁が流れるようにしておく。
4、天日で半日干す。途中で裏表をひっくり返す。どちらかというと身の方をしっかり干したほうがよい。
しっかり干せると表面に膜ができます、この膜にはうまみ成分が集まっていてパリパリとしておいしいんですよ。


魚によっては30分程度さっと干して中は柔らかいまま仕上げたり、日陰干しにするものもありますがアイはぎらぎらの直射日光で干すほうがおいしいです。
曇天などで乾ききらないと臭みが残ります。
晴天の日をよって買うほうがよいでしょう。(でも雨の日のほうが安く売っている事が多いんだよね)
今回は卵も入っていました。これも塩をして天日干しにして焼くとうまいですよ。


スーパーなどで売っている干物はほとんどが冷風乾燥
干物といいつつもお日様には当たっていません。
なのでただ乾いているだけでうまみとかは出ていないの。
天日干しするとうまみ成分のグルタミン酸アミノ酸が、魚にぎゅ~っと凝縮されます。
なので味が全然違いますよ。
干物用のネットで出来た干しかごも1000円以下で売っています。
ハエがたかる心配がなく安心です。
自家製干物、ぜひ、お試しあれ

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こちらは先日のぼらの卵を干物にしたもの。
からすみのような複雑な工程は出来ないので塩をして一晩おき、次の朝、1時間ごとに表裏を返しながら干したものです。
軽くあぶって細かく刻んで出しました。
からすみのようにねっとりした食感ではなくかなり固くなってしまいましたが、噛みしめるといい味が出てきておいしかったですよ。

追記
アイ、バリコという名前は聞きなれない。という事なのでで検索して調べてみました。
標準和名:アイゴ  藍子 阿乙呉 棘子  
分類:スズキ目ニザダイ亜目アイゴ科アイゴ属 
地方名:バリ・バリコ(西日本)アイ・アエ(関西・四国)シブカミ(和歌山)
  オオアジ(松江)アズ(富山・秋田)ヤア(長崎)ヤアノイオ(長崎)スク(沖縄) 
分布域:下北半島以南 九州 琉球列島 最大:40cm  1kg  
学名:Siganus fuscescens  英名:Dusky spinefoot/Dusky rabbitfish 
こちらで画像や説明が見られますよ。
http://www.uo-shin.com/aigo.htm

eatmanさんに教えていただきました。
『関東では「アイゴ」といっていますが、ほとんど食べないですね。
背びれの毒針のおかげで、磯釣りの外道扱いとなり釣り人にも悪者扱いされているのが実情です。

漁師町などの家庭料理では使われることがありますが、まったくといっていいほど流通していませんね。』
ということです。
アイは和歌山のお土産、名産としてはよく紹介されているんでご当地ものなのかもしれませんね。