友ケ島の自然

友ケ島の続きです。
戦後友ケ島を自然公園しようとして動物たちが入れられました。
孔雀、鹿、台湾リス、ニホンザル、トカラヤギ、ホロホロチョウ・・・現在は台湾リス、鹿、孔雀くらいしか残っていないようですが、小さい島によくもまぁいろいろ入れたものです。
今まで居なかった動物が入れられたことで自然には大幅な変化が起こってしまいました。

この島の樹林を眺めると下草がほとんどありません。岩の多い山肌がむき出しです。イメージ 1
鹿が全部食べてしまったのですね。
今では鹿が嫌うレモンエゴマ、ホウロクイチゴ、ボロギクなどしか見ることが出来ません。
とここでさみしい樹林の写真を入れようと思ったらピンボケで使い物にならない・・・



またこの木の横に入っている筋はりすの”はみあと”です。
えさの少ない冬季に木の皮を食べちゃったんですね。
かじられた木肌は元に戻ることはなく、それが原因で枯れてしまった木もあちこちで見られます。

まったく人間の浅知恵ときたら・・・・



蛇ケ池にやってきました。
ここにはヒトモトススキがみられます。
ヒトモトススキは紀北では友ケ島にだけ見られる珍しい植物です。
ほんらいはカヤツリグサ科なのですがカヤツリグサ科では珍しく茎や葉があって1本の茎に多数の葉がつくのでススキといったらしいです。
一つがかなり大きくて高さは2m以上。しかも地下茎が絡み合っているので同行した先生が自然科学館の標本を採るために一株を大人二人で抱えてもへいへい言うような重さだそうです。
前面に生えている半夏生については一足お先に紹介しました。

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新蛇池のほうに行くとハマゴウの群落も見れるのですが時間の都合上そちらには回れませんでした。


さぁ一休みして展望台からの景色をどうぞ
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この木をみてください。折れ曲がってつらそうですね。風衝木(ふうしょうぼく)というそうです。
のどかに見える島も風が強くて厳しい環境のようです。
人生つらいことがあると人は強くなるといいますができればこんな厳しい環境で生き抜きたくはない。
まっすぐのびのび育ちたい(笑)

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この木のそばでお弁当を食べたのですが、土手の陰で食べれば良いのに広々とした場所でお弁当を広げたためにあれもこれも飛んでいってしまって、食事中に何度も駆け回っているグループもいました(笑)