劇団ノスタルジアの月影ツキノヒカリを見てきました。

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いつもにこにこくんが演劇を見に行った記事を書いていて
地方ではなかなか観劇の機会もないので羨ましいなと思っていたら
コミュニティーセンターに演劇のポスターが貼っていました。
ポスターのデザインセンスいい!!
しかも
同じ太極拳教室に来ている人の娘さんもスタッフのところに載っていました。
そのときちらっと
「歴史ものなら面白そう。観てみたいな・・・」と言っていたのですが
その後旦那の入院のごたごたで忘れていたのですが。
その方から気分転換にと声をかけていただき、一緒に連れて行ってもらいました。


素人の劇と思っていたら脚本がすごく面白くて
作、演出が俳優のお一人でびっくり
オリジナル作品のようです。
俳優さんの声もよく通り、動きが柔らかくてすごい。
見ごたえのある劇でした。

芥川龍之介羅生門をイメージしていて
羅生門に跋扈する悪党たち
そこに食べるのに困った兄、多襄丸と臨月の妹、阿漕が一味に交じる。
夜の闇のうごめきをツキノヒカリが照らす。

貴族の館を狙う悪党たち
盗人を捕まえ、貴族にとり入り出世したい検非違使
検非違使と組んで仲間を裏切り、悪党の親玉の座を狙う盗人
自分の出世のためなら娘の命を奪うこともいとわない貴族
貴族の家に生まれながら地獄絵を描くことを好む猟奇的な15歳の貴族の娘結月 彼女は果たして人か鬼か
貴族に使え、邪魔な娘を葬って妻の座を狙う女
果たして誰が本物の悪党か


阿漕を食べさせるために盗賊になろうとするがなり切れない多襄丸。悪いことをしないよういさめる阿漕
盗賊の親玉は慣れない盗人の仕事につかまりそうになったを多襄丸をかばって自分が処刑されてしまうお人よし
死人から髪の毛を抜いて売る老婆は臨月の阿漕を自分の娘のようにかわいがる。
憎めない悪党たちを貴族の娘、結月が翻弄する。
結月の願いは

臨月の妊婦を生きたまま焼き殺し、それを絵に描くこと

弥勒菩薩の助けは56億7000万年後しかやってこないのか

そして屍まみれの羅生門
生きているものは明日を力強く迎える。

ストーリーを紹介したらこんな感じでしょうか?
最低限の背景小物で羅生門から貴族の館まで観客にイメージさせる時間と空間の演出もよかったです。
次の公演は旦那と一緒に観に行きたいな。