浜松櫛3 小國神社のイスノキの櫛

最初こちらに目を留めたのは着袴の儀の型と富士山の型のイスノキの櫛だったのですが、ブログにはもう小さいサイズの櫛しかできないと書かれていたので諦めていました。
でも今度のメールで
「うちでは、普通のイスノキと御神木のイスノキの2種類あります。御神木をご存じないと思っていました。
御神木で作っているのはこの形です。先代が、皇室の着袴の儀のために納めた型を
使用しています。普段は、神社境内の売店で扱ってもらっています。
御神木は木の質が一定ではなく、取る位置によってかなり様子が違ってきます。木目がうねっていたり、
木の脂分が黒っぽく出たりしています。私も、最後の工程までいってみないとはっきりわからない状況です。
そこのところは、ご了承いただきたいと思います。」

そう、この御神木の櫛 着袴の儀(簡単に言うと民間の七五三)のために納めた型と富士山型をネットで見かけて、興味を持ち、本を読み、問い合わせしたのだ。

イメージ 1
名前は 宴 

もう手に入らないと思っていたその櫛が手に入ることとなった。
なのでこれが欲しい方はイスノキとといあわせるのではなく、「御神木の櫛」と問い合せたほうが良いです。



小國神社は1500年近くの歴史を持つ古社で、祭神は大己貴命(おおなむちのみこと)。
参集殿裏手に平成16年森町の天然記念物に登録された縁結びの御神木のイスノキ(ひょうの木)があります。

イメージ 2

学名:檮 (イスノキ)
イスノキは、「古事記」に登場する櫛「湯津津間櫛」の「ゆつ」(神聖)に由来する言葉で「ユツノキ~ユスノキ~イスノキ」と言葉が転化したといわれています。
古くは、この木は宮中(皇室)で使われる櫛となる重要な材料にされていました。
名称は、別名に「ひょうの木」「ひょんの木」ともいわれます。
「ひょうの木」にまつわる話には、御祭神「大己貴命」(大国様)も「ひょうの実」を吹いたところ、その美しい音色に感銘を受けた女神が現れ、契りを結んだという古い言い伝えがあり、以来小國神社では「恋愛」「人間関係」「仕事」など様々な「縁を結ぶ」御神木として信仰されています。


今回はお守りとしての意味合いが強く、この御神木を使った櫛を娘たちに贈りたいと思いました。
実際には長女は髪があまりに太くて多くて、櫛が通りにくいからいらない。と御神木のお魚ストラップを選びました。
ストラップでも御神木は御神木 貰い手が見つかりますように (-人-)
なので次女にだけ櫛を贈ることになりました。
就職して家を離れる次女の仕事、人間関係の縁を結んでくれることに願いを込めて
櫛が決まったらケースの柄を選ぶ
浜松の地場産業遠州綿紬の遠州縞 数種類から選ぶことが出来ます。
小国神社のご祭神が大国主命なのでそれにちなみしろうさぎ柄もありました。
ケースも決まり、あとは到着を待つばかりです。