一閑張り体験

先週の日曜日、こうちゃんとアートスペース紀ノ川に一閑張り体験に行ってきました。
 
一閑張りの名前の由来は江戸時代からの伝統工芸で、農閑期に朽ちた農具に和紙を張り、柿渋液を塗って補修したからとも言われています。
 
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この古民家でのお教室
雰囲気あるでしょ。
 
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先生がまず説明しながら見本を見せてくれました。
 
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ふちの端のほうから張っていきます。
糊は洗濯のりを使用
たっぷり目にはけて塗ってから張ります。
 
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張ったあとはぬれタオルで抑えて空気を抜きます。これがポイントでしっかり空気を抜かないとみっともなく緩んだ感じになります。
 
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張り終わりました。
 
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天日で乾かします。これが結構時間がかかり、1時間半ほど。その間こうちゃんと別のところにお食事に行ってすごしたのですがまた別の記事で紹介しますね。
 
渇いたら柿渋を塗ります。使い古しの書道の筆のような柔らかい筆でさっと塗ります。
一回塗って太陽で乾かします。柿渋を縫ってすぐのぬれた状態で新聞紙の上などにおくと引っ付いてしまうのでプラスティック製のかごの上で乾かすといいそうです。表裏乾かしてこの日はここで終了
あとは柿渋をいただいて、家であと2回塗りました。
 
柿渋を縫って乾いたら、いただいたパーツ(文字を書いた和紙と絣の着物の端切れ)を貼って出来上がり
 
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外で移したら反射しちゃって色がわかりにくいけど今は薄茶色です。
時とともにだんだん色が濃くなってくるそう
 
こちらが以前自己流で作った一閑張りの籠
こんなに濃くなりました。
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このときは文字の紙を張った上に柿渋を塗ったので時間の経過とともに文字がほとんど見えなくなってしまいました。あと押さえが足りなくて浮いた部分があります。やっぱりポイントは習っておかないといけませんね。
 
体験だけでなく生徒さんの作品の展示
先生の作品と奥様の和服リメイクの作品も展示即売されていました。
こちらはお嬢さん(?)の作品かな。普通の和服リメイクとはちょっと違った感じで気に入って購入しました。袖の折り返し部分に水牛の角のボタンをあしらっているところがかっこいいんです。
お店の前で試着して写真を撮ってもらいました。
前が下までボタンなのでワンピースとしてだけでなくロングジャケットとして羽織ることもできます。昨日も黒の長袖Tシャツに黒のカルソン、黒のブーツで上にこれを羽織って出かけたのですが、結構視線を感じましたよ。
いい作品をありがとうございます。
 
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すごく感じのよい方だったので
このラインでチャイナカラーで腰にスリットのある短めのものを作っていただいたらいくらになりますか?
と聞きたかったのですけど、あぁ、でも布地をどんなのにするかで替わるだろうし・・・と考えているうちに言葉がとまってしまいました。
ちょっと残念
 
 
一閑張りは教室もやっているので興味のある方は工房 雅さんへ
和歌山市宇田森149-24
℡073-461-5679