美味しんぼ 日本全国味巡り、和歌山編

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美味しんぼに日本全国味巡り、和歌山編というのが出ています。
これを読むと馴染みの味、食べたことのない味。
共感できるところ、納得できないところ。
懐かしい場所、行ったことはないけれどたずねてみたい場所などが沢山載っているんです。
よくここまで和歌山のことを調べたなぁと・・・一緒に読んでいきましょう。

導入は茶粥です。茶粥には抵抗があります。
「和歌山では白い粥は病人の食べるものとされています。普通の人は食べません。」
とあります。
確かに白い粥は病人食のイメージ
でもだからと言って普段茶粥を食べるわけではなく、我が家では一度も口にしたことがありません。実家でもごくたまにです。
なんだか和歌山=茶粥文化みたいなのはないわ~~~
山間地では食べるのかしらね。

次に紹介される角長の醤油。これは和歌山で知らない人はいないんじゃないかな。私はいったことがありませんが、子供は学校から見学に行きました。いろんなお醤油の味見をさせてもらったそうです。ここから千葉の銚子にお醤油作りが伝わったのですね。
ここにでてくるアイは私の好物。別名バリコとも言います。他府県の人からはげそ扱いされましたが、干物にするとその臭みがうまみに変わるお魚です。
和歌山に住んでいても刺身に出来る鮮度のものにはなかなか出会いませんけれど・・・

丸鯵って普通にある魚じゃないんですか?ちょっとお安い庶民的な魚です。


シラス漁もさかんです。
釜揚げシラスはおいしい。ご飯にしらすと梅干、上からぱらぱらと海苔が定番ですo(=^○^=)o アーン♪

カワハギが出てきたのも嬉しいところ
これの肝醤油、最高です。鮮度のよいカワハギしかできないので、つりでカワハギを持ってきてくれると超嬉しい♡


梅や梅酢料理も和歌山ではなじみのものです。さすがに梅床は知りませんでしたが・・・


捕鯨に関しては私は日本の食文化という観点を持ってました。作者も捕鯨擁護派のようです。
が、太地の捕鯨は残酷です。
このサイトをご覧下さい。
他のリンク先はどうでもいいものばかりですがこれは知っておいて欲しいと思います。


鯨とイルカの違いってご存知ですか?
生物的に同種なのです。
体の大きいものを鯨、小さいものをイルカ
これを知って以来「調査捕鯨」と書かれたもの以外の鯨を食べる気がしなくなりました。鯨ならよくてイルカなら悪いと言うのも人間のエゴだとも思いますが、調査捕鯨で取ったものをそのまま捨てるなら頂くほうが供養になると思うのです。が、人懐っこいイルカの性質を利用して湾に追い込んで銛で突く。海は血まみれだそうです。想像するだけで恐ろしい。
他の人にイルカをとるなとか、食べるなとは言いませんが自分は食べたくないと思います。

この前私が隣の部屋に逃げ込んだズガニ

山のものには知らないものが多かったのですが、海産物は馴染みのものがでてくる、でてくる。
クエのような高級魚は本物は食べたことがありませんが(スーパーなどに出ているクエは本物ではないみたいです。)
昔勤めていた職場のバイト君が寿司屋の息子で、上司連中がそこにクエ料理を注文したのですが、めったにあがらないので水揚げされたら時価で1尾購入
その日のうちに職場に連絡が来て、夜食べに行く。
そんな幻の魚だったようです。
さそわれたのですが、お値段も一人2万円強とか・・・そのときは金額に吃驚していけませんでしたが、めったにない機会だから行っておけばよかったかな。


北山村特産じゃばら

不気味な見かけのヨロリ

鯖のなれ寿司・・・こちらはなれ寿司ではありませんが、鯖のお寿司はよく作ります。

そのあとの茶粥攻めやお餅の代りにサトイモなどの素朴な料理には閉口しましたが最後の
「世の中の全てのものに命がある。それを食べるからにはできるだけ美味しく料理する。それでこそ命に感謝と尊敬の念をささげることになるでしょう。」
にはとても共感しました。
この本をどこかで見かけたら是非手にとってください。